アニメーション 〈動き〉のガイドブック 伝わる表現の基礎講座
身体を動かし、観察し、共に学ぶ──
本書は「伝わる」アニメーションをつくるための、シンプルで奥深いガイドブックです。どのように演技プランを設計し、動きを描き、他者に伝えるのか? 豊富な作例をもとにしたワークショップや講義を通じて、アニメーションの動きを描くために必要な考え方を学ぶことができます。
アニメーターの小田部羊一、富沢信雄、沖浦啓之による特別講義や、井上俊之、小森よしひろ、りょーちも、セドリック・エロールらの対談も収録。文化庁のメディア芸術分野の取組として10年以上続いてきた人材育成プログラム「アニメーションブートキャンプ」のエッセンスを集約した、アニメーションの不朽の入門書です。
巻末にはパラパラとめくってアニメーションを楽しめる、稲村武志によるフリップブック集を収録!また、掲載作例のムービーを閲覧できるURLが付くため、ムービーで動きを確認しながら理解を深めることができます。
【目次】
まえがき
本書の使い方/キャラクター紹介/著者紹介
ラインテスト環境について
アニメーション学習のための用語集
Part 1 「上手い」とは?「表現」とは?
1-1 「絵」とは何か
1-2 絵は正確に描けば「上手い」のか
1-3 「伝わる表現」になるための〈共通感覚〉
1-4 共通感覚の確認①─オノマトペで確かめる
1-5 共通感覚の確認②─自分の身体で感じる
1-6 キャラクターアニメーションに見る共通感覚①─習作「歩く」
1-7 キャラクターアニメーションに見る共通感覚②─演技「驚く」
1-8 実例 映画『思い出のマーニー』cut-0636
Part 2 〈共通感覚〉を確かめる
2-1 ワークショップ① 風船
2-2 ワークショップ② ボール
2-3 特別講義1 共通感覚について(講師:稲村武志)
2-4 特別講義2 波の表現(講師:小田部羊一)
Part 3 身体で感じる
3-1 ワークショップ① 重心を感じる
〈コラム〉シアターゲーム
Part 4 ポーズを見つける
4-1 ワークショップ 〈サムネイル〉を描く
4-2 実例 ワークショップで描かれたサムネイルの例
4-3 講義1 サムネイルを描くコツ
4-4 講義2 〈キーポーズ〉と〈ブレイクダウン〉
Part 5 演技をつくる
演技をつくる手順─4つのステップ
5-1 ワークショップ 歩き
5-2 講義1 演技をつくる
5-3 講義2 自然な歩き
5-4 特別講義1 ラフな絵を立体的な絵にまとめるために(講師:富沢信雄)
5-5 特別講義2 アニメーションの自然な演技を考える(講師:沖浦啓之) Part 6 アニメーションブートキャンプの教育
「アニメーションブートキャンプ」とは?
〈インタビュー〉OB/OGインタビュー①(漁野朱香)
〈インタビュー〉OB/OGインタビュー②(赤間康隆)
〈シンポジウム〉アニメーションブートキャンプ 10年の歩み(井上俊之/小森よしひろ/りょーちも/漁野朱香/竹内孝次/布山タルト) 〈座談会〉国際的な視点でアニメーション教育を考える(セドリック・エロール/竹内孝次/稲村武志/布山タルト)
あとがき
ムービー一覧
巻末付録 フリップブック集